ケア・ルーツのWEB担当佐藤です。
これまでアルツハイマー型認知症と脳血管性認知症の特徴について紹介してきました。つぎに紹介するのはレビー小体型認知症です。
認知症全体の約4%がレビー小体型認知症であり、脳血管性認知症に次いで3番目に多い認知症です。
レビー小体型認知症の原因
レビー小体型認知症は、レビー小体という異常なタンパク質が大脳皮質に蓄積することによって神経細胞が変性し脳の機能が低下することで認知症の症状を発症します。初期症状として手の震えなどのパーキンソン症状が認められます。
高齢者に多く、男性の方が女性の方と比べると2倍発症しやすい。ごくまれですが40歳ぐらいで発症する方も居ます。
また、なぜレビー小体という物質が脳に出現するのかはわかっておらず、いまのところ脳の年齢的な変化と考えられています。
レビー小体型認知症の特徴
レビー小体型認知症の特徴として次のようなものが上げられます。
- 認知機能が日や時間で変動する認知機能
- 幻覚(幻視・幻聴)
- パーキンソン症状
- レム睡眠行動異常症(RBD)
- 自律神経症状
- 前駆症状
これらの症状の中でレビー小体型認知症の特徴的な3徴と呼ばれる症状があります。それはつぎの3つです。
- 変動する認知機能
頭がハッキリしている状態とそうでない時のの落差が激しく、それを交互に繰り返す。 - 幻覚
幻覚の中でも幻視がほとんどで、他の人には見えないものが見える状態、たとえば窓の外に知らない男の人がこっちを見ているなど、具体的な内容であることが多い。 - パーキンソン症状
手足の振るえ、手足の筋肉が固くなる、動作が遅くなる、体のバランスをくずして転倒しやすい姿勢反射障害など、パーキンソン病と同じ症状がみられます。
- 変動する認知機能
この中でも幻覚は他の認知症と区別できる特徴で、レビー小体型認知症の方の介護をすると、一人暮らしなのに2階から子どもたちが走り回っている音がするや、知らない人があなたの後ろに居るなど、心霊現象めいた話が聞けます。
レビー小体型認知症のケア
レビー小体型認知症のはパーキンソン症状があるため転倒しやすく、注意が必要です。転倒を防ぐにはリハビリや、普段から散歩や軽い運動を無理なくさせてあげる必要があります。
もう一つ注意が必要なのは幻視に対しての対処です。本人には本当に見えているように見えるので、頭ごなしに否定すると不快感・不安感を強く抱いてしまいます。その幻視に付き合ってあげたり、無視はしないでそれとなく話題を逸らすなどの配慮が必要になります。
Hachiを使ったレビー小体型認知症の対策
レビー小体型認知症の方はパーキンソン症状により転倒しやすい特徴があります。そして高齢者にとって転倒は致命的な自体になりかねません。
転倒によって骨折・外傷を負うと、寝たきりになってしまう危険性が高く、また転倒した場所が悪ければ、助けを呼べずそのまま亡くなってしま場合があります。
それで紹介したいのが、HachiのSOS発信機能です。
この機能は、見守られる側のApple Watch上のHachiのアプリを起動した状態で、Apple Watchのディスプレイを五秒間長押しすることで、見守る方のスマートフォンにSOSが送られます。
これにより、万が一転倒してその場に動けなくなったとしても、家族や見守っている方に異常を知らせることができます。
他にもHachiには見守られる方の位置情報やバイタル(歩数・心拍数など)を離れていても確認できます。
これにより認知症の症状の進行を遅らせるためのリハビリ(ウォーキングなどの運動の歩数管理)や、徘徊対策(お出かけ通知機能)などの他の認知症の症状の対策も可能になります。
詳しくはこちらのHachiの紹介ページをご確認ください。